平成最後となる平成30年度が始まりましたね。
この新しい年度の始まりとともに、自宅のインターネット環境が変わりました。
JCOMのインターネットサービスを利用していたのですが、転居に伴い解約。
そして新居ではJCOMは通じておらず、光回線だと結構な固定費がかかってきます。
そのため、今まで何度か検討もしていた、「固定回線としてのWiMAX使用」を試してみようと思いました。
しかし自宅では、WiMAXの通信速度がどの程度なのか。全くわかりませんよね。契約してみたけど、全然速度でないじゃん、っていう自体は避けたいですよね。
そのため、無料でWiMAXを15日間利用できる「Try WiMAX」に申し込みました。
1.Try WiMAXとは何か
Try WiMAXとは、WiMAXサービスを提供しているUQコミュニケーションズ(以降、UQC)のサービスです。
15日間無料でWiMAXを試すことが出来るサービスなので、契約を検討している人は是非ともお試しいただきたいものです。
申込はWebから行えます。わたしの場合、そもそもインターネットの固定回線がないので、スマートフォンから申し込みました。
幾つか条件があるのですが、注意するべき点はクレジットカード情報の登録が必要ということ。
これは無料期間の超過や機器破損の場合、その費用支払のために必要なようですね。指定期間中にきちんと返却し、機器をなくしたり、損壊したりしなければ、費用はかかりませんので、機器取扱には注意が必要です。
またレンタル期間は15日間とありますが、これは自分の手元で15日間利用できるということではありません。UQCがルーターを発送手配した初日からカウントして15日の間に、再度UQCまでルーターを返却していないといけません。
つまり、1日目はUQCからのルーター発送日。2日目、自分の手元に届く。3日目から13日目まで利用。14日目に返送手配。15日目にUQCへルーター到着。
こういったタイムスケジュール感なのです。この日程を超過すると追加料金等がかかるようなのでお気をつけ下さい。
貸出機器は複数機種がありますが、本日(2018年5月5日)確認した時点では9種類です。高速でのインターネット接続を試したい場合は、440Mbps対応している下記の3機種から選ぶ必要があります。
- WX04:国産ルーター。NECプラットフォームズ製の最新版。
- WX03:国産ルーター。NECプラットフォームズ製の旧版。
- W04:外国産ルーター。HUAWEI製の旧版。最新版はW05があり。
わたしの場合、特段、機種へのこだわりはなく、クレードルを利用できれば十分でした。今回はとにかく自分の部屋でどの程度の速度が出て、それはノンストレスとなるのかどうかを確かめたかっただけなのです。
さて、実際にTry WiMAXを申し込む上での障壁が1つあったのですが、それは「空いている機種がない」ことでした。
Webから申し込むときに、機種の空き状況に応じて申し込めるかどうかが変わってきます。多くの方がこのサービスを利用しているようで、なかなか希望の3機種がどれも空きませんでした。
狙い目は夕方頃と公式で告知していたので、数日に渡って夕方に申込を試した結果、なんとかW04+クレードルでの申込が果たせました。ここまでで一苦労。
2.Try WiMAXで届くものは何か
今回申し込んだものは、W04のクレードルセットとなります。内容物は下記写真の通り。
ちなみに上記に合わせて広告も入っていましたが、撮影していませんので悪しからず。
念のため、列記すると、
- W04:ルーター本体(写真中、緑のひつ体)
- 充電器(写真中、右部の白いケーブル)
- クレードル(写真中、中央の白い直方体)
- USBケーブル(写真中、左部の黒いケーブル)
- 取扱説明書
- Try WiMAXの返却方法の案内資料
- 保護ケース
- 外装ケース
到着し、中身を確認したら、いざ試用を始めてみましょう。
3.Try WiMAXを試した結果
3.1.ルーターの設置構成
手元に届いたWiMAXルーターをまずは設置します。
それぞれの家庭によって、設置構成は色々と考えられるかと思いますが、わたしの場合は「固定回線」としての使用を想定しています。また以前から利用していたWiFiルーターを持っていたため、それも生かした下記の構成としました。
W04−(LAN接続)−WiFiルーター−(無線LAN)−家庭内機器類
※上記画像のiMacも有線LANでした。誤植です、ゴメンナサイ。
W04と接続するのは、既存のWiFiルーター単体で、残りの諸々はそのWiFiルーターと接続する形です。単純に考えると、すべての機器をそのままW04と接続したほうが手軽な感じがするかもしれませんが、上記の構成にした理由にはいくつかあります。
- PS4でのNASNE利用には、有線LAN接続が必要なため
- 複数あるインターネット接続機器のWiFi設定を再設定する必要がないため
- W04の設置位置を自由にできるため(=電波の入りが良い位置を選べる!)
上記の理由が複合的に重なった結果、今回の構成となりました。
ご参考までに。
3.2.実測速度や試用の所感
続いては実際にWiMAXを利用している間の通信速度について記します。
測定方法は現在位置から物理的に一番近いサーバーに対して、10分毎に通信速度の測定を行いました。方法は下記サイトを参考にしました。感謝です。
回線速度の時間推移を測定してグラフ化する: あれやこれや備忘録
わたしの手元へルーターが届いてすぐと返却直前は計測できていないですし、途中、欠損データもあるのですが、全体版の通信速度のグラフは下記の通り。じゃん。
レンタル期間のうち、11日間のグラフとなります。
青い折れ線がダウンロード速度、赤い折れ線がアップロード速度。
縦軸は0〜60Mbit/s(Mbps)。
トータル期間で見てみると、瞬間最大速度はアップロード速度で約55Mbpsくらいでていますね。一方でダウンロード速度の最大値は約45Mbps程度でしょう。
WIMAXルーター(W04)の最大値は440Mbpsなので、その10分の1くらいは出ていたようです。
また赤線青線ともに、一定の期間毎に非常に低くなっていますが、これは速度制限期間中です。
WiMAXの場合、3日間で10GB超過のデータ通信を行うと午後6時頃から翌午前2時頃までが約1Mbpsの速度制限が発生します。
固定回線代わりを想定していたので、注意を払わずに使用し続けた結果、ずっと速度制限を受けたわけですね・・・。
速度制限はさておき、平日のある2日間を取り出してみてみましょう。
速度制限がかかっていた期間中なので、午後6時頃から翌御膳2時頃まで速度制限がかかっています。
日中はダウンロード、アップロード速度ともにおおよそ20〜30Mbps程度出ていますので、通常使用する分にはストレスは少ないと思います。
しかし、夜はそういう訳にはいきません。とは言え、約1Mbpsは出ているので、高画質な動画を見なければ、そこまでストレスは感じられませんでした。
続いて、速度制限がかかるまでの2日間を取り出してみます。
ちょっとわかりにくいですが、夕方から明け方に向けてダウンロード、アップロード速度は低下しているのがわかります。これはやはり利用者が多いために起きるのでしょうね。
すぐ上のグラフと比較してみると、速度制限かかっている時間帯で速度が落ちていることが分かります。やはり利用者の集中が発生する時間帯に速度制限がかかっているわけです。
そして、何も注意を払わず、日常生活を送った結果、Try WiMAXでのデータ通信量の合計は写真の通りとなりました。
77.37GBのデータ使用量です。
約半月で、この結果なので、1ヶ月では150GB近く使っているかもしれませんね・・・。これは使いすぎ、でしょうか・・・。
さて、実際に試用した所感をまとめます。
以前利用していたJCOMでは低速プランを契約していたため、実測で30Mbps程度の回線速度でした。
それを踏まえると、今回のわたしの住居での回線速度は、十分使用に耐えられる結果だったと思います。
速度制限がかかっている時間帯も約1Mbpsは出ているので、そこまで大きなストレスにはなりません。
実際、先日、IIJmioの約200Kbps速度制限を受けた身としては、その5倍の速度が出せるだけ、なんとありがたいことか。ストレスの感じ方は雲泥の差です。
結論、使用感としては非常によく、速度制限に目をつむる事ができれば問題はありません。
4.WiMAXを契約するかどうか考えた
15日間のTry WiMAX期間を終えました。
速度制限はあるものの、通常時は問題ない速度であることがわかりました。
3日間で10GBのデータ通信によって、速度制限が発生しますので、土日は思う存分使い、平日は速度制限の中をごまかしながら、過ごせば良いのかもしれません。
逆に考えれば、ついついYOUTUBEなどの動画を見て過ぎ去る平日の夜間において、これからは読書や他の創作活動に当てたり、そういう時間の使い方が出来るようになるかもしれません。
読みたい本があるのに、ついつい読めていない現状を変えられるかもしれません。
そのため、わたしは固定回線として、光回線を開設することはせず、WiMAX生活を決めました。
次回は、どの会社を使えば良いの、ってことを色々と調べてみましたので共有できればと思います。
結論としては、WiMAX機器のレンタル契約となる、FujiWiFiの使用を始めていますので、詳細はまた別途。