2017年から書籍の購入はKindleの電子書籍を選択するようにしています。
そのため、電子書籍化していない場合、図書館で借りたり、Amazonで電子書籍化の希望を出したりしています。
そんな電子書籍ライフの現在ですが、2017年以前は通常の紙の書籍を購入していました。
そしてその頃からの紙書籍が本棚にいっぱいに溜まっている状況。
引っ越しをする際も面倒だし、めったに読み返さない本もありますし、正直、場所を取っているだけ。
かといっても、すべて処分するのもなかなか心情的にやれない。
そこで、本棚のすべてを電子書籍化することにしました。
今更ながら、紙書籍の自炊をしてみたので、皆様の参考になれば幸いです。
1.紙書籍を電子書籍にするのに必要なもの
紙書籍を電子書籍にするため、最低限必要なもの。
それはスキャナーです。
本の1ページずつをデジカメで撮影し、PCに読み込んでいくことも一つの手段ですが、圧倒的に手間暇がかかるだけ。
そのため、デジカメではなく、スキャナーが必要不可欠であることは言うまでもありません。
自炊で有名なスキャナーといえば、富士通のScanSnapです。
スキャナー ScanSnap(スキャンスナップ)| Fujitsu Japan(公式サイト)
そしてスキャナーに続いて必要となってくるのが、裁断機です。
裁断については、代行サービスもありますので、裁断機を使って、自分で切断するのが手間だったり、自信がなかったりする場合、プロに依頼するのも一つの手です。
裁断機は様々なものがあるので、例えば下記のようなものであれば、通常の単行本や新書を裁断するには十分でしょう。
他にも細かいことをいえば、ハードカバーの本の場合は直接裁断するのが難しいため、ハードカバー部分をカッティングするためのカッターもあったほうが良いです。
そのため、自炊に必要なツールをまとめるとこうなります。
- ◎:スキャナー
- ○:裁断機
- ○:カッター
2.電子書籍化の助けになるサービス
自身の紙書籍を自炊するのに必要なツールは大きくは3点ありますが、それをすべて購入するのは結構な出費になります。
スキャナーと裁断機の2点だけでもあわせて5万円以上はするでしょう。
頻繁に自炊をするのであれば、すべて購入するのもありですが、今持っている書籍を自炊化することが目的の場合、購入するのはちょっと割に合わなそうですね。
そこでおすすめするのが、スキャナーと裁断機のレンタルサービスです。
使いたいときだけレンタルして、利用後は返却します。
初期費用がかからないこともそうですし、機器の保管の手間もありません。
わたしが今回利用したのは、DMM.comが提供している、DMMいろいろレンタルです。
DMM.com [自炊・電子書籍化キット プラス裁断機PK-513L&ScanSnap iX500 FI-IX500A] スキャナーレンタル
こちらのサービスは、最短2日から1日単位でレンタルできます。
週末だけ利用する場合、最短の2日レンタル利用で、5,040円+送料となります(2018年6月10日時点)。
最短2日の場合、配達された日を1日目と数え、2日目の17時までに配達業者に引き取ってもらう必要があります。
そのため、週末利用の場合、土曜日の午前中に受け取り、日曜日の17時までに引き取ってもらう流れになります。
3.電子化(自炊)作業について
3.1.実作業の工程
さて、ここからは実際にわたしが作業した流れを紹介します。
午前11時50分
- DDMいろいろレンタルで借りたスキャナーと裁断機を受領
午後0時〜
- パソコンにスキャナーのドライバをインストールし始める
- 紙書籍を裁断し始める
午後0時30分〜
- 紙書籍のスキャンと裁断の同時進行
午後6時〜
- 飲み会に参加
午前1時帰宅
午前1時30分〜
- スキャンと裁断作業を再開
午前5時〜午前6時
- 仮眠
午前6時〜
- スキャンと裁断作業を再開
午後4時
- 宅配業者へレンタル品を引き渡し
大雑把な工程としては、上記のとおりです。
想定外のイベントが入り、深夜も作業することとなりましたが、結果として、自炊化した紙書籍の総数は、130冊となりました。
これで紙書籍がすっかりなくなり、部屋の中がスッキリしました。
ちなみに裁断によって発生した本の背表紙たちが冒頭にも載せたこちら。
※ハードカバー除く
3.2.電子化に係るスキャナーの設定
わたしが参考にしたサイトは下記のもの。
定番スキャナーScanSnap iX500で自炊!本に合わせた最適な設定と手順とコツ
実作業中にプリントスクリーンをしなかったため、実際の画面記録は残っていませんが、わたしが設定したものは下記の通り。
- 読み取り後はプレビューアプリで開く設定
- 保存箇所を設定し、「読み取り後、ファイル名を変更します」にチェックを入れる
※読み取るごとに本のタイトルを手入力 - 読み取りモードは基本的にスーパーファイン
ただしイラストや写真がメインの書籍はエクセレント - 「白紙ページを自動的に削除します」からチェックを外す
※白紙を削除すると見開き表示のときにページがずれる恐れがあるため - 「継続読み取りを有効にします」にチェックを入れる
- ファイル形式はPDF
- 「検索可能なPDFにします」にチェックをし、対象を「全ページ」とする
※スキャンとOCRはほぼ同時進行で進むため、特別な待ち時間は発生せず - 上記の設定で、カラーモードを3パタン(カラー、グレースケール、白黒)作成
よって、書籍によって、下記の4つのモードを設定してから本をスキャンしていきました。
- 白黒
- グレースケール
- カラー
- カラー(高画質)
新書や単行本が多かったため、わたしの場合は白黒設定を一番多く使いました。
3.3.おわりに
現在、自炊化によって、本棚が空となり、すべての本が電子書籍となりました。
しかし、その本を読むためのアプリ探しの最中で、まだ有効活用には至っていません・・・。
今後の宿題は下記の通りと考えています。また解決したら紹介します。
- 電子書籍を閲覧するアプリ(iPad Proを使用)の選定
- 自宅ネットワーク内での閲覧環境の実現(MacでもiPadでも読めるよう)
以上、参考までに。