去る2018年9月16日(日)、三連休の中日は晴天に恵まれ、山形県山形市にて「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催されました。
山形が誇るこの一大イベントに参加すべし、と気合を入れ、宮城県から参戦してきましたので、今フェスティバルを振り返るとともに、来年のための備忘録とします。
1.芋煮会ってなんぞ
そもそも東北地方、とりわけ山形県では秋に行われる季節行事があります。
それが「芋煮会」。東北では青森県を除いて、どの県でも盛んに行われていると聞きました。
これは河川敷に集まり、みんなでご飯を囲むもので、いわゆるバーベーキュー的な存在らしいです。
味付けは地域ごとに特色があり、本場の山形県では醤油ベースの味付け、そしてお肉は牛肉が一般的。
それに対して、宮城県では味噌ベースの豚肉だそうです。
山形県民に言わせれば、それは芋煮ではなく、豚汁だとか・・・。なかなか芋煮に込める思いがあるようです。
関東から東北にやってきたわたしが当初驚いたことが、とある看板。
バーベキューに良さげなスペースだな、と思ったら、文言が想像と違う! そう、BBQを禁じるだけではなく、芋煮も禁じているのです。東北文化の洗礼を受けました。
加えて、芋煮会に対する理解は事業者側にもあるようです。
具体的には、芋煮会の材料調達をする場所となるスーパーでは、芋煮会で使えるような大きな鍋が無料で貸出されるとのこと。
無料とは言え、その店舗での買い物は必須だと思いますが。
そのように東北地方では芋煮会が風物詩となり、広く楽しまれているのです。
2.日本一の芋煮会フェスティバルとは
そんな東北で楽しまれる芋煮会。これの日本一の芋煮会フェスティバルとは、なんぞ。
このイベントは今年で30回目を数えるイベントで、特に調理に使う鍋の大きさが日本一! 直径はなんと6.5mだそうです。
この大鍋のサイズ競争が岐阜県と追い越し追い越されされているようです。
ちなみに岐阜県の大鍋はこちらですね。(直径6.1m)
岐阜県高山市でのまつりに使われるものです。下記サイトは古い情報ですが参考まで。
そのうち、岐阜県側が7m直径の大鍋を作るのかもわかりませんが、それは楽しみですね。
話がそれましたが、日本一の芋煮会フェスティバルとは、日本一の大鍋を使い、多数の来場者へ芋煮を振る舞うイベントなのです。
今回は2018年の30回フェスティバルに参加したので、その振り返りをします。
ちなみにこのイベントではギネス世界記録に挑戦していました。
内容は、「8時間で最も多く提供されたスープ」というもの。
結果としては、見事に記録を更新し、ギネス世界記録達成となりました!
山形・新大鍋で「日本一の芋煮」 ギネス認定 - 山形経済新聞
今回の挑戦では、12,695人という記録を認定されましたが、この中の「1人」は間違いなく、このわたしです! ギネス記録保持者ならぬ、ギネス記録参加者という肩書を名乗れそうですね。
2.1.日本一の芋煮会フェスティバルでの注意事項
ここで注意する事項があります。非常に大切!
それは、芋煮を受け取るためには、「芋煮引換整理券」が必要ということ。
例年の大渋滞を緩和するための方策として、今回から整理券制度が導入されたようです。そのため、来年以降も同様になるかと思います。
芋煮を受け取るためのステップは2ステップです。
- 整理券をゲット
- 整理券記載の時間帯に芋煮をゲット
整理券の配布は2箇所用意されており、300円以上の寄付金で整理券をもらうことができます。300円以上なので、500円でも1000円でも良いのです。気持ちしだいですね。
今回は8時30分より整理券配布が始まっており、わたしが並び始めたのが8時40分。
整理券の受け取りが9時でしたので、約20分ほどで受け取ることができました。
そして芋煮受け取りの時間は11時からの時間帯でしたので、参考まで。
なお、芋煮の配布自体は午前9時30分から始まり、早い時間帯での配布は、事前のクラウドファンディング参加者からとなっていました。
3.日本一の芋煮会フェスティバルへのアクセス方法
3.1.宮城方面からの方法
山形市内ではめったに渋滞を見かけないものですが、この日ばかりは異なります。
多くの自動車がイベント参加のため、各駐車場へ殺到します。
会場周辺には駐車場がないので、やや離れたところに自動車を駐車し、シャトルバスや徒歩で会場にアクセスすることになります。
2018年のわたしの場合、宮城県の仙台駅から山形駅まで発着している高速バスを利用しました。
こちらのバスはおよそ1時間と少しで仙台・山形間を移動できるもので、本数も多く、非常に便利です。
仙台駅のバス停を出発し、山形県県庁前バス停を経由しますので、こちらで下車をしました。
ここから県庁駐車場からのシャトルバスで会場へ向かうのもよし、徒歩で向かうのもよしです。ちなみにわたしはプラプラ歩くことにしました。
整理券配布の列に並びながら、会場方面を撮影したもの。
その他、詳細のアクセスについては、公式サイトがわかりやすいです。
3.2.山形県庁の駐車場へのアクセスについて参考情報
ここで山形県県庁駐車場へのアクセスについて参考情報を一つ。
高速バスを下車してから見た様子だと、駐車場へのアクセスは県庁の南側に位置する国道286号線を利用する自動車が多数でしたので、渋滞となっていました。
その一方で、県庁の北側からアクセスしている自動車もありましたが、こちらは全く渋滞していませんでした。
そのため、県庁駐車場へのアクセスは国道側ではなく、北側からだったらよりスムースに停められるかもしれません。
ただし、北側からのアクセスが推奨されているのか、禁止されているのか、そこまでは確認できていませんので、あくまで参考まで。誤っていたら申し訳ありません。
4.写真で振り返る日本一の芋煮会フェスティバル
ここからは写真で今回の日本一の芋煮会フェスティバルを振り返ります。
会場では「日本一の芋煮会フェスティバル」の横断幕が堂々と張られています。
日本一ですから。
写真中央のクレーンが大鍋の蓋を持ち上げるなどしていました。まだこの時点では芋煮の配布は始まっていません。
そしてクレーンで大鍋の蓋を開けた瞬間です。湯気すごい。
見ての通り、大鍋からの芋煮の取り出しは専用のバックホーが使われています。
潤滑油はバター等を用い、油圧にはサラダ油を使われているとか。食の安全への配慮がされています。
「芋煮引換整理券」の時間帯がやってきたら、専用ゲートに並びます。そしてギネス世界記録の挑戦参加チケットをゲット!
この参加チケットを本人が専用箱に投入するのです。他人の分まではできないようで、お一人様一枚のみ。
いよいよ芋煮の受け取り直前。
日本一の大鍋から直接配膳されるわけではなく、大鍋からバックホーを使って小鍋(十分大鍋だが・・・)に移され、それをさらに分けてくれます。
周りを見渡してみると、自家用の鍋を持ち込む人がおり、どうやら自家用鍋いっぱいに芋煮を配膳してくれるのかもしれません。まさに芋煮会。
受け取った直後の芋煮がこちら。醤油ベースの色合い。
スープだけ飲み干したのがこちら。里芋と牛肉、その他野菜が入っています。里芋が大きくてホクホクで美味しかったです。
そして芋煮の配布が始まってからの会場の様子。かなりの人手があり、まさに混雑。
しかし、芋煮の受け取り自体は、整理券制度のおかげで思った以上にスムーズでした。
ありがたい。
別角度からの会場写真。
川を挟んで向こう側にも会場があり、塩味の芋煮が振る舞われていました。こちらは食べられず、残念。
また芋煮の配布に限らず、ステージイベントも開催されていました。
こちらはゆるキャラたち。ゆるいです。
こちらは山形県のプロバスケットボールチームである、山形ワイヴァンズのチアリーディングです。カッコいい美しい!
この他、花笠踊りやクイズ、和太鼓パフォーマンスなど、楽しめるものがありました。
2018年の日本一の芋煮会フェスティバルは、午後の予定があったためお昼ごろには退散することになりましたが、来年は一日中参加し、さらに堪能できればと思っています。
ああ、今から楽しみ!
以上、参考と備忘録まで。