山形県は志津、ここは県内でもひときわ雪深い地域として有名です。
しかし、山形県の場合、肘折の積雪量が、もしかしたら全国的には有名かもわかりません。2018年の積雪深は、観測史上第4位の445cmを記録し、堂々の全国区となっていますから。気象庁|歴代全国ランキング
一方、人によっては、肘折よりも志津のほうが積雪深は深いだろう、という意見もあります。ただし、志津にはアメダスが設置されていないため、正確な比較をすることはできません。
そんな雪深き地、志津温泉。こちらで2020年、15回目を迎える雪旅籠の灯りに訪問しましたので記します。
1.雪旅籠の灯り(ゆきはたごのあかり)とは
繰り返しになりますが、今年で15回目を迎える雪旅籠の灯り。
開催期間は、2020年2月21日(金)〜23日(日)と2月29日(土)〜3月1日(日)の5日間。基本的には、平日の灯り点灯はされないようです。
※2月29日と3月1日は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となっています
開催される月山志津地区は、古くから三山行者(月山、湯殿山、羽黒山をめぐるもの)の宿場町として栄えていたようです。
膨大な積雪量を誇る天然資源、雪を利用し、当時の宿場町の面影が感じられるよう、雪像ならぬ、雪旅籠を作り出しているイベントとなります。
建てられた雪旅籠は、外から眺めるだけではなく、内側に入ることができます。
ちょっとしたお土産などを購入することが可能です。
2.雪旅籠の灯り アクセス方法
会場となる、月山志津温泉は、山形県のちょうど中央辺りに位置しています。
寒河江ダム近くにあり、国道112号線から一本脇にそれて山を登っていくとたどり着けます。
周辺には月山・弓張平オートキャンプ場が近接しており、星空観察の名所のようです。何度か撮影を試行しましたが、いつも曇り空でまだ撮れていないスポット。今年の夏は行きたいです。
アクセス方法は、公共交通機関を利用するか、自家用車を利用するかの2つ。
公共交通機関の場合、無料のシャトルバスが、寒河江駅と西川町役場から発着しています。しかし、要予約制なので、事前に電話予約しましょう。
当日に電話したところ、すでに満員で利用できませんでした。その際のアドバイスとしては、2月に入ってすぐに電話予約しないと、一杯になっちゃうよ、ってことでした。
自家用車の場合、スタッドレスタイヤ必須です。
会場すぐ近くに駐車場が用意してあるため、先着の20〜30台程度は停められるように思います。そこからは歩いて3分もかからない距離感。
最寄りの駐車場に停められなかった場合、弓張平公園あたりの路上に停めるようです。そこから会場までは約2kmの雪道。ここからは、シャトルバスが往復してくれると聞きました。
わたしが訪問した2月22日は悪天候も影響し、そこまで混み合っていなかったため、最寄りの駐車場までアクセスできました。また、道すがら交通誘導員の方々が立っていらっしゃるので、安心です。
3.雪旅籠の灯り 何が楽しめるのか
楽しみ方は下記の通り。
- 目で楽しむ:雪旅籠の灯り、展示コーナー
- 舌で楽しむ:売店ブース、アイスバー
- 耳で楽しむ:イベント(音楽)
- 体で楽しむ:巨大すべり台、(志津温泉! 宿泊するのが一番楽しめるはず)
メインはなんといっても、雪旅籠です。何棟か建てられていて、よくぞまあ作ったよね、って感じ。
展示コーナーの一角はこんな雰囲気でした。もうちょっと、こう、展示には工夫があってもいいんじゃない、と思わなくもない、ひっそりした印象を感じました。
いわばかまくらの中に展示しているわけで、薄暗がりを利用して、例えば蛍光塗料の活用とか、雪像の寒河江ダムモデルとか、ね。雪の白い壁面を活用したプロジェクションマッピングも、全く無理な手法ではないと思いましたが。
そして、今回は楽しむことができず、残念だったのがアイスバー。
車で来ちゃったし、飲めない。飲めないのに、中に入るのも悔しいので、内側の雰囲気はわからずじまい。来年こそ飲みたいです。そのためには、志津温泉に宿泊するのが一番でしょうね。
売店ブースでは、出店が並び(記憶の限りだと、8店舗くらい?)、休憩スペースとしては3間4間テントが2張がり、椅子とテーブルが並べられていました。
もつ煮を美味しく頂いたほか、女性シンガー・ふきさんのピアノ弾き語りを楽しむことができました。
巨大すべり台は、この日は天候が悪く、中止になっていたようです。
まじでデカイので、滑ったらかなりのドキドキが味わえることでしょう。わたしは滑りませんが。
今年は雪が少なく、例年よりは小規模な開催だったようです。
来年は程よく雪が降り、例年並みの開催になればと期待します。
ちなみに雪旅籠の灯り、このイベントに参加するには通行証が必要となります。
お一人様一つ500円で購入します。写真は手元に2枚あったので、表面と裏面を同時撮影。来年は2021年の丑がデザインされるのでしょうかね。
4.関連情報
なんといっても、詳細情報は公式サイト調達が一番。
地元新聞の情報も面白い。
雪旅籠を作成するため、学生約50人と地元企業約10社の協力があったのです。頭が下がります。