2018年11月23日は満月。
それも歴史の大人物が歌に詠んでから、ちょうど1000年目だそうだ。
2018年11月23日の月 藤原道長が「望月の歌」を詠んでから1000年目の満月 - ライブドアニュース
そんな大層な満月、ぜひに撮っておきたい。
しかし、望遠鏡はない。
そのため、持っている機材で可能な限りキレイに撮れそうな試しをしてみたので記録。
1.今回の撮影条件について
撮影機材は強くなって帰ってきた、K-1改とDFA70-200となります。
レンズ側の三脚座をマンフロットのBe free三脚に固定し、下記設定で撮影。
- 絞り:F5.6
- 露出時間:1/320
- ISO:200
異なってくる条件はこちらですね。
RRS:ON(動体補正あり)、ON(動体補正なし)、OFF
撮影した時間帯は、RRSをONにしたときは同時なのですが、その後、雲が出てきて、晴れるのを待ったため、RRSがOFFの写真とは時間差があります。
そのため、月の角度がちょっと違っていますが、お目溢しを。
そして撮影は市内からなので、標高は全く高くありません。
おそらく1000年前と標高の条件は一緒なのではないかと思います。
そうして撮影した写真が下に続きます。
2.撮って出し写真の比較
1枚目はRRSがONで、なおかつ動体補正がありのもの。
2枚目はRRSがONで、動体補正がなしのもの。
3名目はRSSがOFFのもの。
いかがでしょうか。正直わからないですね。
焦点距離200mmでは、月はこの程度に写りますので、トリミングしないとあんまりわかりません。
比較明合成を活用すれば、建物+月を構図に入れるにはちょうどよい月のサイズかも知れません。
それはさておき、続いては等倍写真で比べてみます。
3.等倍写真の比較
こちらが上記の写真を等倍で切り出したものになります。
RRSがONで、動体補正もONのもの。
月の輪郭に色のドットがノイズのように生じていますね。
これはRRSが4枚の撮影画像を合成するために現れているものと思います。
特に月の南側がひどいように思えます。
こちらはRSSがONで、動体補正がOFFのもの。
上記同様に輪郭が乱れています。
動体補正がONの場合、月の南側が特にノイズが目立ちますが、OFFの場合は北側が目立つように思います。
こちらはRRSがOFFのもの。輪郭のノイズはもちろんありません。
RRSを利用することで、月面の解像度が高まるかな、と思っていましたが、そんなことはなさそうです。
天体写真ではなく、静物でこそ、その真価を発揮するのかもわかりませんね。
おまけで、上の写真を現像したものを同じ順番で。
RRSがONで動体補正もON。
RRSがONで動体補正はOFF。
RRSはOFF。
先日のしし座流星群の撮影に引き続き、以前よりも天体写真や星景写真に関心が湧いてきています。
これは望遠鏡の導入や、明るくて広角なレンズの購入も考えたほうが良いかもしれません。DFA15-30でしょうか。でも、来年登場のDA11−18も気になりますし、別のブランドのレンズも気になります。
ああ、我が世が望月のようにかけてないものと思えるほど、経済的な余力があれば。なんて、思っちゃいますね。
いまから1000年後の月も、地球から人類が眺めているのでしょうか。
それとも月面から地球を眺めているでしょうか。